大慈山 普済寺

歴史や文化を守りながら、裾野をひろげていく


 国道372号線を少し外れた林の中に、『大慈山 普済寺』はあります。周りが林に囲まれているため、自然の静けさの中、堂々たる佇まいが美しいお寺です。

 普済寺の開山は、1300年代で、足利尊氏公が関係しているとされています。鎌倉幕府に反旗をひるがえした足利尊氏公は、新田義貞公の軍勢に追われ、京都を離れる際、この若森に妹の千種姫(ちぐさひめ)を残しました。そこで千種姫は御堂の中、兄尊氏公の無事を祈り続けたそうです。尊氏公が勢力を立て直し、征夷大将軍となると、妹を残したこの若森の御堂を改め、夢窓国師を開山、その弟子となる千種姫を開基とし、 「多くの人が平等に救われますように」と思いを込めて、『普済寺』が創建されたと言われています。



重要文化財 観音堂


普済寺境内の仏殿、通称『観音堂』は、国の重要文化財に指定されています。歴史的に価地値のある禅宗様式で建てられたこの御堂は、反りあがった屋根がとても特徴的です。中には秘仏となっている千手十一面観音菩薩、延命地蔵菩薩の2体が祀られており、その周りを千体地蔵菩薩が囲んでいます。現在、一般公開はされておりません。 


苔の参道

また、本堂へと続く苔の参道は、多くの方を魅了しています。少しだけ光が差す昼過ぎの時間帯は、道がキラキラと、非常に美しく光ります。


新たな取り組み

現在、地域の「人口減少」や、若者を中心とした「仏教ばなれ」が徐々に深刻化しています。

 この状況をなんとか食いとめるべく、普済寺ではこれまでのお寺のあり方を守りながら、様々な方に、少しでもお寺に親近感や愛着を持ってもらうべく、裾野を広げた新たな取組をはじめつつあります。


坐禅会

新たな取り組みの一環として昨年二回にわたり、早朝と夜に、坐禅会が開催されました。普段味わうことのできないお寺の雰囲気を感じながら、多くの方がお寺ならではの本格的な『坐禅』を体験されました。今後も定気期的に開催を検討しているそうです。

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あかまつの丘 西本梅

「あかまつの丘西本梅」とは、「西本梅地域活性化センター」の愛称です。南丹市立西本梅小学校の閉校にともない、西本梅地域で「西本梅地域振興会」が発足し、2018年4月に開館しました。その振興会が南丹市により指定管理をうけ管理運営しています。